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2021.10.06

マバタキの遠足 Vol.3

なかなか開催できない状況が続いていた社内フィールドワークですが、緊急事態宣言が開けて都内の感染状況もかなり落ち着いたタイミングでひさびさの実施です。今日のランチは麻布十番の富麗華へ。

 

そういえば高級な「中国料理」って一度も食べたことがないよねという話から、勉強も兼ねて予約。フカヒレのスープは社内メンバー全員が初めてです。馴染みのあるカジュアルな中華料理と系統こそ同じものの、より塩味が抑えられて旨味が押し出された各メニューは余韻と満足感がありました。ごちそうさまでした。

 

ランチ後は東京都現代美術館へ。以前に訪れてその想定外のボリュームから全然時間が足りなかった横尾忠則展が目的です。

展覧会は撮影禁止のためブログには内部が掲載できませんが、2回通ってようやくゆっくりと網羅できる作品の量と質。多くを語るよりも気に入った作品とじっと間近で対峙するのがよいと思います。「Y字路」シリーズでも特に後半は絵画空間の中に自身が埋没していくような心地よさが感じられました。

 

前回時間切れで見ることができなかったコレクション展も周ります。こちらも予想よりボリュームが多く、東京都現代美術館は1日楽しめる施設。写真は蜷川実花の部屋。

 

コロナの影響で会期が短縮されてしまったマーク・マンダースのコーナーも。「一部の作品が展示されている」ということで来てみましたが、ついでにというレベルでは片付けられない見応え。繊細な作品が多いのに立入禁止を示すラインなどもなく、かなり近くで鑑賞することができます。彫刻は間近で見るのが一番。

 

無機的な素材から有機性を感じるという彫刻ならではの魅力に加えて、マーク・マンダースの作品は傷や欠落といった要素が、触れたら壊れてしまいそうな緊張感を与えてことさらに「生」を強調しています。現実的には存在し得ない大きさの人頭からもそれを感じられ、無意識のうちに作品を生命体のように認知してしまうのが興味深いところ。

今回は美術館ひとつだけでしたが、閉館ギリギリまで満喫して大変満足。アフターコロナという状況も少しずつ見通せるようになってきたこれからは、もっと積極的にフィールドワークに出てもよいのかもしれません。また機会を見つけて行きたいと思います。