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2020.02.12

マバタキの遠足 Vol.1

社内でのふとした会話から、祝日を使って会社のメンバーでフィールドワークすることになりました。デスクで作業することが多いマバタキという会社ですが、せっかく東京という街にいるのに事務所に引きこもってばかりではもったいない。なるべく文化的かつ良質なものを月に1回程度のペースで見て回って、これからのアウトプットにも活かしていこうという試みです。
 
 

最初に12時に集合したのが新宿のパークハイアット。ソフィア・コッポラ監督の代表作「Lost in Translation」のロケ地として使われたことで有名なホテルです。僕自身がこの映画がとても好きでずっと気になっていたり、会社としてホテルのウェブサイトの案件も多いため参考に見ておきたかった場所。ここでは和食のランチを頂きました。

スモールラグジュアリーを体現したようなコンパクトな共用空間はホテルというよりも知り合いの豪邸を訪ねているような感覚。必然的にディテールの方に意識が行くのですが、とにかく不自然なところ、不快なところがありません。初めて訪れても気負いなくリラックスすることができて、いつか宿泊もしてみたいと思える良質さがありました。

料理も決して派手ではないものの丁寧に仕事が施されていて、しみじみと美味しいと思えるメニューでした。インスタグラムでは味わえないリアルエクスペリエンス。
 
 

続いて訪れたのは日本民藝館。1936年に柳宗悦によって開かれた施設で、欧米のアーツアンドクラフツ運動と並べて語られる有名な場所。東京に引っ越してきて10年以上も経つのに訪れたことがなくて、今回のコースに組み込みました。
 
 

展示もさることながら建築が自分の予想していたよりも見応えがありました。木造で日本建築風に見えますがエントランスの吹き抜けの取り方やシンメトリックな階段の設定はまさに西洋建築そのもの。保存状態も大変によくて東京にいながら非日常感を味わうことができます。

キャプションが全て手書きだったり、ショーケースのガラスもUVカットや強化ガラスなどでない昔ながらのもので、かなりのこだわりよう。アクセスもそこまで不便な場所ではないため、休日のお散歩におすすめ。
 
 

リニューアル後初めて訪れた東京都現代美術館はものすごい人だかりでした。昔はもっと閑散としていた場所でしたがSNS時代になったこと、清澄白河という土地に魅力的なスポットが増えたことが状況を様変わりさせたのかもしれません。
 
 

今回の目的はミナペルホネンの企画展。最近は国内でも写真撮影OKな展覧会が増えてきて、こちらも部分的ながら写真撮影が許可されてました。
 
 

展示は思っていた以上のボリュームで、完成品としての服だけでなく関連プロダクト、テキスタイルそのものの展示、スケッチブックや工場とのやり取りを残したメモなど多岐に渡ります。メンズも展開してくれたらいいのにな。

同じ場所でもメンバーによっておもしろいと思うポイントに差があったり、色々と収穫があった1日。今後も忙しいことを言い訳にせずに、積極的にインプットをしていきたいと思います。