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2013.05.14

孫の二乗の兵法

去年アメリカのスプリント・ネクステル社を1.5兆円で買収するというニュースを見て以来、ソフトバンクのリーダーのその特異さにずっと興味を持っていた。その時の記者会見を見て、単なる博打で大きな決断を下しているとはとても思えなかったからだ。

上の動画は孫正義の後継者を育てるために開設されたソフトバンクアカデミアという学校の、最初の講義を記録したもの。そこでは25の要素について孫正義自身が語っている。この動画を書き起こした記事もウェブ上にあるのだけれど、僕はこの2時間ある動画をしっかりと見たほうが圧倒的な情報量が得られると思う。

誰よりも多く勉強して、深く考え、強くやり切るというストレートな在り方は全ての人々の価値観に適用できるものではない。しかし職種や立場に限らず、多くの示唆が含まれている内容であることも否定できない。斜め読みでなく、一度自身と照らし合わせてみると、身の回りの問題が具体的かつ鮮明に浮かび上がってくる。

「経営者向けの講義だから自分には関係ない」と切ってしまうのは簡単だけれど、むしろ自身が真逆の立場にいればいるほど、客観的に自らを照らすためにこういうものを受け入れるのは重要なのだろう。