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2014.04.30

2014年現在、空港の保安検査(手荷物検査)X線の写真フィルムへの影響についての雑感。


TOKYO / Leica M4 + Summicron 35mm/f2 (2nd) + Kodak ULTRAMAX 400

フィルムカメラユーザーが飛行機に乗るときに神経質になってしまうのが空港での保安検査。渡航先でのフィルムの調達に頼れなくなっている今、気になる方も多いかもしれません。
2014年時点、実際のところ保安検査場でのX線機械が写真フィルムに影響するのか否かを書いた記事があまり見当たらないので、ここにいろいろと雑感を書いてみたいと思います。ちなみに僕がいつも持ち出すのは135のISO400フィルムです。

2014年現在、ほとんどの空港のX線機械は「FILM SAFE」。

もちろん検査員にFILM SAFEか否かを確認をする必要がありますが、比較的新しい機械は概ね写真フィルムに感光しないような設計になっているようです。その場合、往復で2回程度ならまず問題ないでしょう。(僕の場合はヨーロッパでISO400のフィルムを5回ほど通したことがありますが大丈夫でした)
ISOいくつまで大丈夫かは機械ごとに定められているはずですので、特にISO800以上の高感度の場合はこれも併せて確認したほうが無難です。
※ただしこれは手荷物検査用機械に限った話なので、必ず写真フィルムは手荷物として持ち込む必要があります。

手検査のリクエストの成否について

いくらFILM SAFEでも、精神衛生的にフィルムをX線に通す回数は極力減らしたいところだと思います。国内であれば日本語で交渉できるので難しくないですが、海外ではハンドチェックのリクエストを出したときの対応がまちまちです。ざっくり個人的な感想ですが、アメリカでは快く受け入れてくれるor交渉すれば通る、アジアでは適当に中身を見てOKもしくは交渉すれば通る、ヨーロッパではまず交渉しても無理、といったところです。(誰がどんな態度で交渉するかでも大きく変わると思います。南米やアフリカ、オセアニアは未渡航なので不明)

手検査は保安検査員にとってはイレギュラーで面倒な対応(らしい)

せわしなく荷物と人を捌く保安検査場では、手検査のような手間のかかる対応は嫌な顔をされることも多いです。フィルムの本数が数十本などになってくるとなおさらです。そこで少しでも受け入れてくれる可能性を高めるために、僕は毎回フィルムを全てケースから取り出し裸の状態で透明な袋に入れています。本数が少ない場合はフィルムケースに入っていてもよいかもしれませんが、箱詰めのままの場合は中身が見えないのでアウトでしょう。

街中でのセキュリティチェックの方が余程危ない

たまに施設に入るときなどにセキュリティチェックを受ける場面がありますが、小さい機械でもしっかりフィルムに感光してしまうパターンがあるので、空港よりむしろこちらの方が気をつけたほうがよいかもしれません。
僕の場合はニューヨークの911 Memorialに入る際のチェックで、カメラから抜き忘れたフィルム1本が見事に変色していました。
また、大型スーツケースを通すような機械はだいたいアウトです。

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こんなブログ記事を書いても役に立つのかしら…という感じもありますが、もし空港の保安検査が億劫でフィルムカメラを遠くへ持ち出すことを諦めている方がいるならもったいない、ということで雑感を書いてみました。参考になれば幸いです。