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2011.12.20

Perfumeと日本人

中田ヤスタカがプロデュースするきゃりーぱみゅぱみゅのPVが海外で瞬く間に広がって1,000万回超えというスケールで再生されているのを発見して以来、あー世界からは日本人ってこんなふうに見られてるのか、なんて思っていたのだけど、同じく中田ヤスタカのプロデュースで1,000万再生の大台を突破しそうなPVを見つけてしまった。Perfumeだ。統計情報は見れないようになっているのだけれど、どうせまた海外からのアクセスなのだろう。

音痴ではないという程度の歌唱力を3人集めてエフェクトしたものをPerfumeの「歌声」として設定し、それを電子音仕立ての音楽に載せてしかもアイドルとしてパッケージしてしまうセンスに日本人らしさを感じたのだろうか。以前、海外滞在中のタクシーの車内で見かけた”飛行機を背負ったリラックマ”に唖然としたことがあるのだけれども、かわいいから、という一言でなんとなく丸まってしまいそうな点で類似性を感じる。
そして最近は、それがあながち悪いものでもないのではないかと思うようにもなってきた。

例えばグラミー賞にノミネートされたCORNELIUSは素晴らしいし、アルバム「Sensuous」は個人的にかなりお気に入りである。しかし誤解を恐れずに言えば、彼の音楽自体は”日本人であること”を特に考える必要のない音になっていると思う。そのまま海外に持ち出しても全然問題ないだろうし、これは建築やインテリアでよく見られる「壁は白く塗っておこう」という感覚に近い。もちろん壁が白いからと言ってその背後にある思想まで非日本人であるとは限らないし、別に白い壁自体が悪いとも思わない。
けれども気がついたら身の回りに「なんとなく白い壁」が増えてきていて、だからこそこの前、東京都現代美術館で見たインドの建築事務所スタジオ・ムンバイのあまりにも”白くない”展示には不意打ちされ、驚いてしまった。

そういう意味でPerfumeは白塗りの壁と対極にいる。世界中探しても類似のユニットなんて、まあいないだろう。日本人が生み出したとしか思えない造りなのだ。そしてこれが悪いことだと説明できる材料を僕は思いつかない。

むしろ上のPVくらいのクオリティが保たれているのであれば、どんどん世界に広まっていけばいいのにとすら考えるようになった。心配しなくても、日本という国はPerfumeとCORNELIUSが同居できる土地なのだし、この極端な二面性も周りからバカにされるようなものではない。だって上に取り上げたPVの中で、客観的にバカにできるポイントを一体いくつ見つけられるだろうか??