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2011.04.22

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

アメリカで2001年に公開された映画、「Hedwig and the Angry Inch」を久しぶりに観た。

この映画を初めて観た当時の僕はまだ18歳で、その内容を芯まで理解できるはずもなく、ただひたすら挿入される音楽やアニメーションの格好良さに胸を打たれていたのであった。それ以降、時々この映画を思い出しては繰り返し鑑賞すること早6年。

主人公のヘドウィグはとにかく多くの悲劇に巻き込まれる。ベルリンの壁に隔てられた東側でヒステリックな母親の元で育ち、アメリカのゲイミュージシャンの奏でる音楽をラジオで知り魅了され、偶然知り合った米兵と性転換手術(しかも失敗)を受けてまで結婚し渡米するも、結局その後捨てられる。

そんな数々の境遇を経てから当てもない「片割れ探し」を始める主人公。奇抜な容姿を纏い、自身の内面を掘り下げるようにロックを歌い続ける。その内ついにヘドウィグは、ある重要な発見をしたのだ。
そこからのラストシーン、真っ白なステージで熱唱する「Midnight Radio」は、ベタな言い方だけど感動的。

“君は光ってる
輝く星のように
何かを伝えている
深夜のラジオのように”

こんなストレートで美しい歌詞を綴るなんて、一体どんな発見があったのだろうか?”それ以前”も”それ以後”も、ヘドウィグが放つ音楽はロックである。けれどもそれぞれが全く別の意味を持っているように思えてならない。

できるだけ大音量で、お酒でも飲みながら観るのがいい映画。