BLOG.MABATAKI.JP

2010.11.06

何が新しいのか?

auのiidaブランドから新しい携帯電話が発表された。その名もX-RAY。内部回路のデザインがトランスルーセントのスキンによって、美しく表れているというもの。

そもそもiidaというブランド自体に僕は何の目新しさも感じられなかったのだけれども、この端末のリリースによって、ついにそれを「au」と切り離した別の名前でブランド化する意味すら見失ってしまったような気がする。およそ10年前に一世を風靡した初代iMacと比べて、このケータイは一体何が新しいのだろうか?

個人的にauが最も輝いていたと思うのは、au design projectの最初期、つまりinfobarが大ヒットした頃。このケータイの何が新しかったのかって、それまでスペックシート先導だったケータイ選びに、色や形という別の(そして真っ当な)判断基準を提案したこと。これは少なくとも、携帯電話という分野にとっては新しいことだった。実際、infobarは当時の最新機種と比べても機能面では見劣りしていたのに、ヒットした。

それに比べてiidaの存在意義って何なのだろう?au design projectが切り開いたたったひとつの意味を、そのままコピーアンドペーストしただけのように見えてしまう。ほとんどのボタンを切り捨て、その代わりに大きなタッチパネルを採用することで電話を再発明したiPhoneと比べると、残念ながらiidaは”ガラケー”である。

「デザイン」という言葉の意味が日に日におかしくなっている。それはまるで「エコ」のように、場面ごとに要領良く使い回され、本当の問題を見失っている。

そういう嘘つきって世の中にありふれているけど、せめてトップランナーと言われる人たちが、その嘘に加担することは思い留まって欲しいんですよ。。