BLOG.MABATAKI.JP

2010.06.18

ある意味、インターネットは何も変えなかった。

最近はてなブックマークに飽きてしまった。トップページに現れる「〇〇で成功するための××の方法」とか「〇〇でうまくいっている人の傾向」みたいな、見るからに中身の薄そうなタイトルの羅列にはそもそも魅力を感じていなかったのだけれども、それより「今ウェブ上で注目されているトピックス」自体に興味がなくなってしまったという方が正しいかもしれない。

ウェブデザイナーという職業の僕が言ってしまうのは危険なのかもしれないけど、ウェブ上にあるものに感化されるということは少ないんですよ。実は。無料モデルが台頭してしまったウェブ上で、どうしても突っ込んだコンテンツを時間をかけて提供する人は少ないし、ひとつのトピックを追求して消化するよりも、情報として次々に消化してしまうようなサービスの方が受け入れられている状況が現実を更にひどくしている。

はてなブックマークやTwitterにハマっているうちに気づいてしまった。いかに自分が考えなくなったかっていうことに。次々に流れてくる面白そうな情報を受け取っているだけでも確かに十分楽しいし、時間もつぶせる。ソーシャルフィルタリングは正解にアクセスできる確率を劇的に上げたという意味ですごいと思うけど、それに頼りすぎると、ノーマライズという目に見えない大きな障害に飲み込まれる危険性もある。

インターネットが流行する前は「~について知っている」ということが能力として数えられていたというけれども、むしろこれからの方がそういう時代になっていくのではないだろうか。ソーシャルフィルタリングされた情報には今でも簡単にアクセスできる。フィルタリングされる過程で落とされてしまったけど実は本質的なものとか、フィルターされてないからこそエッジが尖ったまま維持されているものだとか、そういったところにどれだけアクセスできるか(もしくはしたか)が重要なんだと思う。逆にそうしないと、どれだけ情報を仕入れても結局は普通なんだよね。ソーシャルフィルタリングされていく過程で、他のみんなも既に知っている情報なのだから。

そういう意味では、結局インターネットは何も変えませんでしたね。